建築豆知識其の一
- 2017/06/08
- 設計部 遠藤 智之
こんにちは! 設計・工事課の遠藤です。
先日、関東地方も「梅雨入り」し建築会社としては工程が組みづらくピリピリとした時期になります。
今回は建物を建てる際にほぼ必ず行う事を紹介します。
注文住宅を建築される施主様は地鎮祭を執り行いますが、その際に神主さんから渡されるモノ
それは「鎮物(しずめもの)」といいます。
調べると…
土地の神様に対する貢物の意味だそうです。
歴史はとてつもなく古くて古墳時代の出土品にも鎮物があるぐらいですが、なかなか見る機会も
ないと思います。
↑外見はこんな感じ。
中身は七種で一組。
鉄人像、鉄鏡、鉄長刀子、鉄小刀子、鉄矛、鉄盾、鉄玉になります。
開封はせず、基礎工事の際に大体建物の中心に埋めます。
また少し調べると…
土地信仰という話が出てきて、これは歴史が古いものです。
土地の神様という考え方、そして、自分のいる場所、足元ですね、
その神様が悪さをしないようにするためのものです。
土地をいぢる、新しい土地に移り住んでからやたらと変なことが
身の回りに起きるようなときは、土地の神様が暴れているという
考え方があります。
家を建てられる施主様はもちろん、特に建築関係者などの場合には、
危険が伴う作業が多いので、地鎮祭の後には必ず埋める習慣が根強い
のが特徴的です。
これからも「安全第一」で工事を進められればと思います。
おしまい