ダウンライトの考え方
- 2020/11/01
設計の伊藤です。
今回はダウンライトの光の映り方についてです。
夜景が美しいお店でよく使用されている照明器具のなかに《グレアレスダウンライト》というものがあります。
「グレア=まぶしさ」「レス=ない」
まぶしさと映り込みを抑えたダウンライトです。
通常のダウンライトを使用した場合、夜は映り込みの現象によってそのままダウンライトが窓に映り込みます。
例えば、10台設置してあるとすれば、夜には20台に増殖して見えます。
一方、グレアレスダウンライトは窓ガラスに映り込むことはほとんどないです。
鏡面仕上げの反射板は光が残りにくく夜のガラスに溶け込んでくれます。
普通のダウンライトとグレアレスダウンライト(白反射板)の場合
写真が少し分かりにくいですが窓ガラスにダウンライトの光が映り込んでいるのが分かると思います。
(グレアレスダウンライトでも白反射板だと映り込みが発生します)
グレアレスダウンライト(鏡面反射板、黒反射板)の場合
窓ガラスにダウンライトが映り込まないことで室内と外部(植栽:ライトアップされています)がしっかり見え、メリハリのある空間になっています。
これは一つの考え方なので全てに当てはまる訳ではありませんが、室内から外の植栽を際立たせたりする場合には良い手法なので掲載してみました。