コンクリートの補修
- 2021/07/05
- 工事部 古谷野 貴裕
こんにちは。
特建事業部の古谷野です。
クラフトで施工した建物ではないのですが、先日
鉄筋コンクリート製階段の補修工事をしてきました。
ほとんどの木造住宅の基礎は、鉄筋コンクリートで出来ています。
外からでは見えませんが、コンクリートの中には鉄筋が組んであります。
コンクリートはアルカリ性なので、中にある鉄筋は錆びにくいのですが
年月が経つにつれてコンクリートは表面から中性化していきます。
そうなると、鉄筋は錆びやすくなってしまうのですが、 コンクリートが
中性化しても問題ないように、鉄筋は表面から距離(かぶり厚)を確保
して配筋されています。ところが、このかぶり厚が少ないと鉄筋が錆び
て膨張してしまいコンクリートが浮いてしまうことがあります。
今回の建物は、その現象が起きてしまっていました。
その浮いたコンクリートを剥がしたところが下の写真になります。
この状態のコンクリートの補修に、今回はエポキシ樹脂モルタルを使用しました。
補修の方法は、まず、浮いてしまっているコンクリートを剥がしてから
鉄筋の錆を硬めのワイヤーブラシ等で削り取ります。
清掃後に防錆プライマーを塗布してから、エポキシ樹脂の本剤と硬化剤を
2:1で練り混ぜたものを塗り付けていきます。
表面をコテで平らにして、硬化するのを待って完成です。
コンクリートのヒビや割れの補修方法は、その状況により違ってきます。
気になるコンクリートのヒビなどございましたら、ご相談ください。